広尾線は帯広から広尾まで、全長84kmを17の駅で結んでいたローカル線である。かつて雪の十勝大雪原をSLが走る姿は見事なまでの白黒のコントラストで、鉄道ファンには格好の被写体であった。しかし、1987年(昭和62年)2月1日、惜しまれつつも廃線となったのである。
私がこのローカル線に初めて乗ったのは今から35年も前のこと。1977年(昭和52年)だった。大学を卒業した年で札幌の会社に勤め始めていた。仕事に行き詰まったのか、6月に「プチひとり旅」に出ている。
千歳線〜様似線を経由、そこからはバスでエリモ岬を回って広尾に着きこのローカル線に乗った。
(当時の幸福駅ホーム)
当時、芹洋子さんの「愛の国から幸福へ」の曲(1974年リリース)がヒットし、幸福駅は一大ブームとなっていた。
この駅舎は今も旧広尾線に残っており、先日紹介した「帯広氷まつり」のメイン雪像にもなっている。(1月27日の写真と比べてみて下さい)
その後、私は帯広に移り住み、広島での妹の結婚披露宴に「愛国から幸福行き」の切符を100枚ぐらい買って参列、列席者に配った記憶がある。
(これは大正駅で当時の旅行中に買ったもの、52/6/16の刻印がある)
この時は、まさか自分がその後帯広で家庭を持つなどとはこれっぽっちも考えていなかったのだが・・・(笑)。
「愛国駅」や「幸福駅」は我が家から2〜30分のところにある。本州から友人や親戚が来た時など何度も駅には行っているが、あとにも先にも、広尾線に乗ったのはあの時一回だけである。

